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sankarat’s blog

南の島へ移住したオヤジの徒然日記

フィリピン永住ビザ獲得への道(2)

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 パサイの日本大使館に向かう車中で筆者の頭をよぎったのは、そんなに早く警察証明書を入手できるのかな・・との疑問である。まあ大使館には警察庁からの出向者が必ず常駐しているし、警察の個人情報データベースはオンラインであちこちつながってるので作業的には5分もかからないだろうが、大使館の親玉は日本の役所の中でも最もダメな外務省である。真昼間から他国の外交官とワインを飲んで酔っ払い、そのまま平然と家に帰ってしまうような連中だ。たぶん2~3日、下手すると1週間はかかるだろうなぁ・・と思いながら大使館に入館した。


さて領事部の窓口で人の良さそうなフィリピン人の事務員に要件を告げると、申請書と升目がいっぱい書かれた紙を2枚渡してくれた。申請書に記入した後で「いつ警察証明書を発行できますか」と事務員に聞くと「最低1か月半はかかりますよ」と答えてきた。あの移民局のアホめ・・・テキトーなことぬかしやがって!。それに日本大使館も1か月半もかかるとは何たる怠慢さだ!と腹が立ったが、目の前にいるフィリピン人事務員に文句を行っても仕方がない。ムッとしながら申請書に記入し事務員に手渡すと「ではこの(升目の入った)紙を持って今からケソン・シティにある警察本部に行ってください」と言う。

「エッ?何でですか?」「あなたの指紋を採取するのです。ここでは採取できませんからね」「何のために?」「日本の警察に送るからですよ」「どうして?」「犯罪記録を調べて警察証明書を発行するためです」。つまり単に個人データだけを検索するのではなく、今現在も全国で捜査中の未解決事件の指紋証拠とも照合するということらしい。はぁ・・そこまで調べるのか・・だから1か月半もかかるのか・・と少し納得した。でもこれって指紋押捺の強制と同じじゃないか・・。「ケソン・シティの警察本部は3時までなので、今ならぎりぎり間に合うかもしれませんよ。指紋を押した後この紙を持って、また大使館に戻ってきてください。そこから申請手続きの開始となります」。

今度は車で警察本部へ移動。本日2度目のたらい回しに同行の親族たちも何かご機嫌斜めである(別に来てくれと呼んだ覚えはないんだけどね・・)。ところが物凄い交通渋滞で3時どころか5時に到着できるかどうかも怪しくなってきたが運転している従弟ジェンジェンには全然焦っている様子はない。「今日は時間的にアウトだから警察品部は諦めて家に帰ろう」と言ったが、「特別なコネで警察を待たせてあるから大丈夫だ」という。結局5時ちょっと前にケソンシティ(というよりもクバオのサントラン・アナポリス駅の横)の警察本部に到着したが、この警察本部って日本の警視庁みたいな1つのビルなのかと思ったら、いくつもの建物が広大な敷地に分散している大学のような造りになってるので、指紋押捺するラボラトリー(セキュリティゲートで警備員に聞いた)が一体どこにあるのかさっぱり分からない。

ラボラトリー!フィンガープリント!とか通行人の警察官に聞きまくり、あちこち走り回った末にやっとラボラトリーに到着したのは締め切りを2時間も過ぎた後だった。ところがである・・・!ジェンジェンの言う特別なコネのおかげてラボラトリーの職員は来帰宅せずに全員筆者の到着を待っていてくれたのだ。
*後日談:女房が何故か警察本部のラボラトリーの案内図を持っていたので写真アップします。でもここには締め切り時間は3時じゃなくて5時って書いてある・・どっちが本当なのか???だ。

警察本部の鑑識ということで、白衣を来た学者風の研究者と制服姿の警察官だらけの重苦しい職場を想像していたが、いるのは全員普段着のオッチャンとオバちゃんたちばかりで、警察と言うよりも近所の床屋という雰囲気である。「まあソコに座りなさい」とけっこう美人なオバちゃんに言われ、「この紙に記入してね」と渡されたのはフィリピン警察の名前が大きく書かれた指紋採取書。あれ?俺が持参してきた日本警察向けの指紋採取書じゃなくてフィリピン警察の採取書に捺印して日本に送るのかな・・と思ったが、状況が良く分からないので大人しく名前・身長・体重から目の色・体型などを書き込んだ。

その後待つこと5分、昔のガリ版印刷機みないなモノを担いでオバちゃんが現れ、そこに黒インクをべとっと落としローラーでグルーンと引き伸ばし始めた。「じゃあ指を出して」と言われるやオバちゃんは筆者の手を握り(ちょっと嬉しい)、人差し指をグリグリとインクに押し付けた後、フィリピン警察の指紋採取書の方へ指をなびる様に押し付けた。そうして左右全ての指の指紋を取り、これで終了と思ったのだが、「じゃあもう一枚やるわよ」と日本の指紋採取書を取り出した。あれっ・・結局こっちも指紋採るの?じゃあ今やってたのってフィリピン警察のため・・?日本警察に続いてフィリピン警察からも指紋押捺を強制されたってことか・・?との疑念が頭をよぎったが、筆者は犯罪とは縁が無いし・・まあいいか、それにオバちゃんカワイイしな・・とフィリピン警察の方は許すことにした。

警察本部からの帰り道、今日の出来事を女房および親族と振り返り、「どうも13Aビザの申請は2か月は延期だね。明日大使館に行って指紋採取書を提出しても、発行までに最低1か月半はかかるみたいだからな」と筆者が言うと、「そんなことはない!」と全員が言いはじめた。「だけど書類が揃わないと進まないのが役所だよ。しかもフィリピンの住民票ならともかく外国の警察証明書なんて後出し出来るわけないだろ」と反論すると、従妹の一人が「ここはフィリピンなの。役所もいい加減だけど申請する側もいい加減だから、お互いに融通が利くように出来てんのよ」と訳が分からないことを言う。

出来る出来ないで問答を繰り返しても答えが出ないので、じゃあ明後日(明日は都合が悪かった)移民局に行って申請できるかどうか賭けてみようじゃないか!ということになった。申請が出来れば筆者の負けで全員に豪勢な食事をおごり、申請できなければ筆者の好きなモノを皆で金出しあってプレゼントしてもらうルールである。さあ・・どっちにでるか・・何を買ってもらうか・・明後日が楽しみである。